musubi style通信

2018/01/09

水引の由来について

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水引は、和紙の紙縒り(こより)に水糊を引いて固めたことから

こう呼ばれ、小野妹子が遣隋使として隋から持ち帰った献上品に

紅白に染め分けられた麻ひもが結ばれていたことから

日本でも贈答品に赤白の紐が結ばれるようになり、

赤白の水引へと発展していきました。

 


■水引の歴史

人生の節目や季節の折々、冠婚葬祭などの改まったとき、

私たち日本人は、贈答品に熨斗(のし)をつけて水引をかけます。

この風習が盛んになったのは、日本独自の文化が隆盛し、

礼儀作法が確立された室町から江戸の時代と言われています。


■結びの持つ意味

「結び」には、古来より人々の願いや思い、祈りが込められてきました。

感謝の気持ちを形にした感謝結び、秘めた思いを伝える思い結び、

仏前に供える祈りの結び、神前に奉納する願いの結びなど。

結びはコミュニケーションの手段、手法として人々の生活の中で活かされ、

時代の中で新しい形を生み出し、洗練された美しい形に高められてきました。

これからも日本人の美しい心の表現として、

また美しいコミュニケーション文化として受け継いでいきたいものです。


■水引と色

現在では様々な色の水引が使われていますが、

水引には形だけでなく色にも意味がありました。

白には神聖で汚れのないという意味があり、赤は魔除けの色です。

お祝い事には“魔”が来ないようにという願いを込めて白と組み合わせて使います。

弔事では黒と白を組み合わせますが、黒は黄泉の国の色、白は死者の魂を表しています。

これらの色の意味は、古代中国の陰陽五行を象徴したものですが、

最近では水引に使われる色は数百種類もあり、好みで色々楽しめるようになりました。