musubi style通信
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2020/07/09
七夕 水引で梶の葉を結びました。
みなさまこんにちは、musubi styleです。
7月7日は七夕でしたね。みなさんはどんなことを願われましたか。
かつて平安時代の日本では、七夕の夜に願い(思い)を梶の葉に書き記したそうです。
梶の葉は神前の供物を供えるための器としても用いられていたそうで、今では諏訪神社の神紋として定着しています。
11世紀末の平安時代に成立した「後拾遺和歌集」(ごしゅういわかしゅう)には、七夕と梶の葉に関する次のような和歌が収められています。
「あまのがは とわたるふねの かぢのはに おもふことをも かきつくるかな<上総乳母(かずさのうば) > 」
この和歌では、天の川の瀬戸を渡る船の梶と、梶の葉が掛けられています。梶の葉に墨で和歌などを書く習慣は古くからあったようですね。
「おもふことをも かきつくる」が指す具体的な内容は不明ですが、思いや願い、特に恋に関する思いや願いを和歌にしたためていた可能性があります。
つまり、七夕に願い事をする習慣の原型はすでに平安時代に存在していたとも言えます。
また、七夕の願い事に梶の葉が用いられる理由としては、天の川を渡る船の梶となって星に願いが届くという言葉遊び的な要素もあるとされています。